活動報告
2024年9月29日
研修会報告R6年度 地域歯科保健研修会 報告 「医療的ケア児への歯科からのサポートを考える」
【日時】令和6年9月8日(日)13:00~15:15【場所】佐久市 佐久平交流センター
【講師】日本歯科大学附属病院 口腔リハビリテーション科 教授・科長
田村 文誉 先生
【演題】「医療的ケア児への歯科からのサポートを考える」
【参加者】長野県会員 37名 会員外歯科衛生士1名 多職種1名
今年度の地域歯科保健研修会では、日本歯科大学附属病院の田村先生に「医療的ケア児の歯科からのサポートを考える」と題しご講演頂きました。
日本の高度医療により乳児の死亡率は減っている一方で、医療依存度が高い、医療的ケア児が増加しており、サポートの重要性は日々感じているところです。
その中で、保護者の声として、「口から食べていないので(経鼻経管栄養など)歯磨きしなくて良い?」「口を開けにくいので口の中触ったことがない」「歯みがきはどうやってやるの?」という基本的なことから、訪問歯科を利用しても「異常はないので何かあったら連絡してください」「様子を見ていきましょう」と言われて連絡しづらい…などの言葉は本当にその通りだと思います。
小児在宅歯科医療ニーズとして、高度な技術ばかりを必要としているわけではなく、口腔ケア、口腔管理を必要としている現状があり、まずは困っていることはないかの相談から始めることが必要であるとのことでした。
小児在宅歯科医療に限らず、地域での連携がとても重要であり、今後も成長し、成人となっても切れ目ないサポートを続ける事を踏まえ、歯科受診できず重症化してしまうことの無いよう、発達状況を見ながら、乳幼児期からの歯科からのサポートが大切だと感じました。
また、疾患(障害)についてわからないことがあっても、わかったふりをして行うのではなく、保護者に聞く、調べるという言葉にハッとさせられました。具体的な指導例教えていただき、今後の歯科保健活動に役立てたいと思いました。